支援者のお働きの中から見えてくるもの
宮城県南部から福島県北部で活動を展開されている 「Cafe de ふくしま」、カベナント教会の石川和宏さんの活動報告をお届けさせていただきます。東北ヘルプは、石川さんのお働きに幾ばくかの支援をさせていただいております。そしてその地道な支援から、被災地の現在が非常によく見えてまいります。支援者の皆さまから、たくさんのことをお教えいただいて、わたしたちの働きや、祈りが支えられているのだと思うのです。
「宗教者」に求められていること
今年、2015年3月11日に「中外日報」さまにご掲載いただきました記事をご紹介させていただきます。この震災の災害救援の中で、宗教者は様々な活動を行ってきました。震災から4年を迎えました。この4年の働きで宗教者の働きをどう振り返ることができるのか。「心の相談室」の働きでかかわりを持ってくださいました、金田諦應老師、鈴木岩弓東北大教授、川上直哉東北ヘルプ事務局長の全3ページの対談記事です。
連帯から目指す「核」からの解放
東北ヘルプの活動を取り上げてくださった、各メディアの記事を、皆様にご紹介させていただきます。今日は中外日報さまが、2013年12月19日に報じてくださいました、「世界教会協議会(WCC)」の報告記事です。 どうぞ、ご高覧いただきたく存じます。
仮設住宅でのディアコニア報告書 2015 年 6月 1日
支援活動で2つの忘れてはならないことがあります。一つは、今被災地で起こっていることをありのままに見つめることです。またもう一つを忘れてはなりません。常に客観的な資料を当たり、現状を分析することです。今回の石川さんのご報告は、末尾に詳細な資料を付してくださいました。支援の現場で最も必要な、「現場への密着」と「世界(情報)への直結」ではないでしょうか。すばらしい石川さんのお働きの成功を祈りつつ、お届けさせていただきます。
仮設住宅でのディアコニア報告書 2015 年 5月 15日
被災地の現在、支援の今を知るために、大切なことがあります。定点観測のように、一つの地域、一つの働き、一つの団体を追い続けることです。その変化をつなぎ合わせることで、はじめて全体像を俯瞰することができます。石川さんのお働きは被災地の今を知る意味で、最良のモデルではないでしょうか。どうぞ、報告書を通して、被災された方々の今と、石川さんのお働きを祈りに憶えていただきたいと願っております。
仮設住宅でのディアコニア報告書 2015 年 4 月 29 日
遅れてしまいましたが、放射能被災地で活動を続けられている、石川和宏さんの報告を皆さまにご報告させていただきます。放射能被災の事柄は、これからが支援の本番です。その働きは、長く、その場に寄り添うことが求められます。現在の、現地の方々の息遣いが聞こえてくるような報告です。 ご一読ください。
「エキュメニカル功労賞」受賞にあたって
このたび、東北ヘルプは日本エキュメニカル協会さまから「エキュメニカル功労賞」をお贈りいただくこととなりました。日本エキュメニカル協会さま並びに、東北の諸協会の皆さまに心からの感謝をいたします。どうぞ被災地のために、これからもお祈りをよろしくお願い申し上げます。今回頂戴しました、賞状、「エキュメニカル情報」の東北ヘルプの箇所、そして報道くださいました、キリスト新聞さま、カトリック新聞さまの記事を転載させていただきます。
原発の課題と私たち
わたしたちは宗教者として、被災地、被災された方々と関わっています。そういった取り組みの一つの形を、「臨床宗教師」と呼んでいます。わたしたちは、宗教者として現場に関わり、現場で言葉をつむぎ、そこに生きる人々と出会わせていただくのです。ご紹介させていただく記事は、そんな臨床宗教師としての福島での働きをキリスト新聞さまが記事にしてくださったものです。
「続 復興・被曝と祈りの力」
今週から定期的に、これまで東北ヘルプの活動や被災地について取り上げていただいた過去の報道を紹介させていただきます。今回は2014年7月の「朝祷」誌に掲載を頂きました記事を転載させていただきます。
原発、放射能をめぐる課題は巨大です。「祈り」は長い時を耐え忍ぶ中で必要なものです。どうぞ被災された方々の祈りが守られるように、皆さまの祈りの支えを願う次第です。
東北ヘルプ 2015年4月までの活動について
震災から5年目を迎えております。東北ヘルプは、これまでの活動の中で、標語を定めて活動の指針とさせていただいておりました。そしてこの2015-16年を望見する中で、新しい標語を「小さく、現場で」として、活動を行っていこうと話し合っております。今回は、2015年4月までの東北ヘルプの活動をまとめさせていただいた報告書を皆さまにお届けいたします。
震災5年目を迎えての新しい支援の働き
この3月で、東日本大震災5年目を迎えました。5年目を迎える中で、様々なご事情で撤退を余儀なくされた支援者の方もおられます。しかし同時に、現地の方々との出会いの中で、活動を具体化し、新たに始められている方もおられます。地道な取り組みをされている支援者の方々を、皆さまの祈りに憶えていただければありがたく思います。

2014年10月21~27日 東北ヘルプ業務報告

まず、21日火曜日夜に、東北ヘルプ代表の吉田先生と神戸でお会いできましたことは、まさしく僥倖でした。子どものころからの憧れであった神戸改革派神学校を、拝見できました。それに加えて、深夜まで報告と相談をさせていただき、私の今見えている事柄が、ずいぶん整理されました。
そこで見えた事柄は、これからのタイムスケジュールです。
復興・被曝と祈りの力(1)(2014年3月『朝祷』誌 収録)
2014年8月2日(金)、ドイツからシュナイス宣教師が来仙されました。世界に被災地を伝えること。それが、シュナイス宣教師のミッションでした。8月2日の朝5時、私はシュナイスさんと共に福島県の南端・いわき市中心部にある日本基督教団磐城教会、いわき市在住の母さんたち16名と、保養面談会が行われる会場(礼拝堂)へと向かいました。
政治と宗教と支援と原発
半年間、更新できなかったホームページを、ようやく、再開したいと思います。 再開最初の今回は、「FEBC 緊急特別番組「特定秘密保護法をめぐって」3/7です。
「直結と密着」
東北ヘルプは、「直結」と「密着」をキーワードとして、「教会の働き」として、支援者を支援しよう、と考えてきました。
東北ヘルプの福島支援:密着と直結
東北ヘルプの支援活動は、今、福島を中心に展開しています。
決して沿岸部の津波被害を軽視することはできません。ただ、まず福島を、そして沿岸部津波被災地へ、と、有機的なつながりを作ることが、これからの支援には必要に思われます。
被災地の家族を励ますラジオを!
東北ヘルプ理事・中澤牧師は、震災直後から今日に至るまで、南三陸町の被災地に体を運び、奉仕のうちに福音の証を立てておられます。
「星野富弘 詩画展 in 南三陸」
東北ヘルプ理事・中澤竜生牧師を中心に、 「星野富弘 詩画展」を開催いたしました。
教会直接支援の終了にあたって
東北ヘルプは、2011年3月18日の発足の際、二つの任務を与えられました。その一つは「教会の再建を支援すること」であり、もう一つは「支援のための情報を収集・整理・発信すること」でした。
新しい区切りに向かって
東北ヘルプは、2011年3月18日に生まれました。その正式名称は「仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク」であり、誕生の場所は「日本基督教団東北教区センター」でした。
被災支援ということ
東北ヘルプは、WCC総会を目標としてきました。 私たちは、地域のエキュメニカルネットワークに過ぎません。国単位の広域ネットワークでもなければ、大教団の部局でもない。そんな私たちが、数千の教会と団体そして個人の善意を引き受けて、支援の働きに携わる。
WCC 世界教会協議会第十回釜山総会 報告(後篇)
WCCを終えて、日本各地で報告会が持たれています。このホームページでは、先々週には報告を書き終えるはずでしたが、果たせませんでした。今、ようやく、原稿を書き上げましたので、下記に記します。
WCC 世界教会協議会第十回釜山総会 報告(前篇)
水曜日、世界教会協議会(WCC)釜山大会は、開催されました。大会は、朝夕の礼拝によって枠づけられています。数多くの色とりどりの礼拝が、共に守られる。その様子は、平和と一致を思い出させる光景となります。
WCC釜山大会への道
いよいよ、11月になろうとしています。そして、今日は10月30日。私たちが目指していた日、記念すべき日が、始まりました。
東北ヘルプは、2011年から、今日を目標として定めてきました。「世界教会協議会(WCC)釜山大会」の、開幕の日です。
「中外日報」への寄稿と、「東北で新しく起こっていること」
「中外日報」と言う新聞があります。諸宗教の活動を伝える新聞です。この度、私・川上直哉の論説が掲載されましたので、ここに御紹介いたします。
寄り添うということ
6月から、東北ヘルプは福島への関わりに専心してきました。これは、11月の世界教会協議会への準備として、必要なことでした。
6月の段階で、世界は福島第一原子力発電所爆発事故を忘れていたように見えました。危機感を覚えていた私たちは、昨年来、「世界に福島を伝えよう」を合言葉に、準備を進めてきたのでした。そして、その仕上げとして、今年の夏がありました。
原発の防災
昨日、コミュニティFM局の取材を受けました。仙台市の提供する番組であるとのことです。 フリーアナウンサーの黒田典子さんとのお仕事となりました。仙台市の広報ラジオ番組「せんだい復興日記」。「短い番組ながら、震災後の市民の声を残す記録にもなっています。」というこの番組の概要は、以下の通りでした。

二年半目のアキレウス
2013年も9月となりました。今月11日には、震災から2年半となります。 震災発災時、2年半後のことを、まったく想像することはできませんでした。今日生きていることの意味が、巨大に思えました。そこに原子力発電所の事故の情報が加わってきました。「将来」は深刻なものとなること。そのことが、肌身に触れるように感じられました。

暗闇の中での漸進
――NPO法人化に伴う寄附受付口座の変更とニュースレターの発行について――
一昨週以来、インターネットの中の「福島」を巡る言説が、変わったように思います。流言飛語も含めて、危険と異変を知らせる情報が、大量に流通し始めました。韓国では、そのあまりの過熱ぶりに、政府が制限を加える事態となったとのこと。気になる変化です。

くすぶる灯心を消すこともなく
既にご連絡の通り、WCCの準備のために、6月末に韓国へ参りました。それは、韓国全土の核発電所(原子力発電所)をすべて回ろうというツアーへに参加する流れの中でのことでした。
相応しい言葉を探して
東北ヘルプは、福岡百子さんと協力し、福島への支援を展開し始めました。福岡さんは、震災直後から福島の避難者に電話を用いて支援をし続け、500名を超える人々のコールセンターの役割を担っておられるクリスチャンです。
石巻の現場から
被災地の今は、どうなっているのでしょう。
もう、多くの支援団体が引き上げました。今は、団体から離れて、被災地に移住した人々が、その土地の人として、被災地の人々に奉仕しています。
世界教会協議会(WCC)に向かって
6月18日から25日まで、東北ヘルプ事務局長は韓国を訪問し、世界教会協議会(WCC)の準備会合に臨みました。その成果は、以下のようにまとめられましたので、ご報告いたします。
一本の杖を持って:福島への支援 第二段階へ
東北ヘルプは、2011年3月18日に始まって以来、いつも「短距離」を見据えて活動を続けてきました。
神様が必要とされる限り、続けようと、そう心してきました。
人の豊かさ
東北ヘルプは、「何もない」所から始まりました。
震災が起こり、津波が来たところでは、全てが「ガレキ」となりました。 それ以外の場所でも、電気、水道、ガス、そしてガソリンが止まりました。 町はただの塊になったのです。
名古屋での講演 「震災の備え」 と姉妹教会プロジェクト
2013年5月26日、東北ヘルプ事務局長 川上直哉は、名古屋キリスト教協議会の皆様のお招きに与り、講演をさせて頂きました。
「宗教者」という役割
2011年の震災は、これまで起こった多くの災害の経験の中で語られるようになりました。 津波は、貞観の大津波を私たちに思い出させました。 原発爆発事故は、チェルノブイリを参照させます。
「グランドハウス」報告書
東北ヘルプは、2011年3月18日に誕生します。
当初は、「情報と募金」の集約・整理・分配を目的としていました。その「情報と募金」は膨大なものとなりました。皆様のご支援に感謝の言葉が追い付きません。
東北ヘルプ モデルチェンジ3:NPO法人化と「ニュースレター」
東北ヘルプは、2011年3月18日、大震災発災の一週間後に始まりました。
私たちは、一か月で活動を終えるつもりでした。私たちのような「素人」の働きは、そう長く続かないはずだと、そう見積もったからです。
東北ヘルプ モデルチェンジ2:事務所の変更と記念礼拝
三年目を迎えた東北ヘルプは、モデルチェンジを進めていました。
ようやく、概ねの決着がつき始めましたから、
引き続き、変更のご報告をいたします。
教会の力
震災から2年余が経ちました。
それは、全ての人々に難しい課題となって迫ります。
東北ヘルプ モデルチェンジ1:ホームページリニューアル
東北ヘルプは、第三年目を迎えました。
この二年間と、新しい三年目は、全く違う課題に向き合うことと思います。
そこで、東北ヘルプは以下のモデルチェンジを行ってきました。
「日韓教会交流及び宣教協力増進ツアー」その5
韓国での報道 その2
2月のツアーは、驚くほどの反響を、韓国で呼んだそうです。
その連絡を、ツアーの韓国側責任者であった金ミョンヒョク先生が下さいました。
2013年度上半期 「グランドハウス」報告書」
東北ヘルプは、「支援者を支援する」働きを担うことをミッションとしています。
それは、他の支援団体と共同して働くことを主な任務としている、ということです。 昨年後半、多くの団体と共に、たくさんの支援をさせて頂きました。
「日韓教会交流及び宣教協力増進ツアー」その4
韓国での報道
3月11日の「記念」の日が過ぎました。被災地では、この日は比較的静かに過ごすようです。比較的、というのは、他の地域と比べて、ということです。
「日韓教会交流及び宣教協力増進ツアー」その3
韓国への三つの「お土産」
韓国から無事に帰国して、一週間分の仕事の遅れを取り戻すのに、 実に2週間かかってしまいました。その間、ホームページの更新が滞りました。
「日韓教会交流及び宣教協力増進ツアー」その2
前回に引き続き、標題の件についてのご報告を申し上げ、皆様の祈りを寄せて頂ければ幸いに存じます。韓国をはじめとするアジアの皆様との交流を考えるとき、いつも政治と歴史の問題は、避けて通れません。
「日韓教会交流及び宣教協力増進ツアー」
長らく、ホームページを更新できずにおります。 期待してお待ちくださっておられる方々には申し訳なく存じます。 また、川上の体調を心配される方もおられると聞いております。
2012年秋季 自立支援報告 その2
第二回 石巻支援 東北ヘルプには、いくつかの特徴があります。第一に、「東北」全域を視野に入れて活動しているということです。東北全域は、私たちにとって、少々過大な活動領域と思います。
2012年秋季 自立支援報告
2012年も間もなく終わろうとしています。この年、東北ヘルプは大きな波の中にありました。 夏、東北ヘルプは、その存廃を決する時を過ごしました。その結論は、11月の全体会を以て一つの結論を得ました。
「見えない被災者」の支援
震災以来、東北ヘルプは、他の団体と共に、被災者の支援に勤しんできました。
東北ヘルプは小さな支援団体ですが、150余の団体と共に支援に当たることで、広範な働きに参画しつつ、今日に至っています。
不安に抗するために
震災から1年半以上の時が過ぎました。気が付けば、2012年の10月も終わろうとしています。時の進みの速さに驚きながら、一方で、発災直後がつい昨日のようにも思われます。
シリーズ 福島は今 第四回 相馬・南相馬報告(11月)
先月に引き続き、津波と放射能の「二重の被災地」である福島県「浜通り」の方々への支援報告を御紹介します。
シリーズ 福島は今 第三回 相馬・南相馬報告(10月)
福島第一原発は、福島県の太平洋沿岸部のちょうど「真ん中」あたりに位置していました。その南北には、大規模な津波の被害と共に、深刻な放射能の被害が重なる「二重の被災地」が広がります。
11月短期保養報告
東北ヘルプは、「福島HOPEプロジェクト」に参加し、福島にお住いの親子が青森へ短期保養できるようお手伝いするプロジェクトを推進しています。
食品放射能計測所 報告
2011年9月、東北ヘルプは、いわきCERSネットの皆様と共に、「食品放射能計測プロジェクト運営委員会」を立ち上げました。
日常に寄り添い、取り戻していくために
被災地で多くの方と出会う中で気づかされるのは、震災は誰にとっても、日常の生活の中に突然現れた非日常の出来事であったということです。被災者は誰もが、非日常の災害を目の当たりにし、無力の中に立ち尽くさざるを得ませんでした。
諸宗教の支援活動の連携を目指して
東北ヘルプは、心の相談室の立ち上げに関わりました。
そして今、東北ヘルプ事務局長は、心の相談室の「室長補佐」の責任を担っています。
諸宗教者と共に
東北ヘルプは、2011年4月、仙台仏教会様と宮城県宗教法人連絡協議会様との協力を頂き、「心の相談室」を立ち上げました。
傾聴と伴走と
東北ヘルプは、震災に遭った東北地方太平洋側全域の支援センターになりたいと願っています。これは大きな志ですが、東北ヘルプ発足当初からの願いです。その志が、「東北ヘルプ」という略称にこめられているのです。
名古屋からのメッセージ
去る10月9~11日、名古屋YWCAの皆様が被災地を訪問してくださいました。
訪問は、福島から岩手に至る三県を巡るものでした。私たち東北ヘルプに、この旅のお手伝いを要請いただきました。
出会いの連鎖
皆さま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。2013年最初の記事をお届けさせていただきますが、この記事はここ数ヶ月の私たちの活動を象徴した、長いものとなりました。
「地元」の教会と共に歩む
東北ヘルプは、東北の被災各地にある教会を支援することを最初のミッションと定めて始まりました。そして、全国の皆様の献金をお預かりし、教会の働きを支援させて頂いています。