「宗教者」という役割
2011年の震災は、これまで起こった多くの災害の経験の中で語られるようになりました。
津波は、貞観の大津波を私たちに思い出させました。 原発爆発事故は、チェルノブイリを参照させます。 続々と集まるボランティアは、95年の震災を思い出させました。 長引く仮設住宅での生活に、中越震災での「孤独死ゼロ作戦」が活用されています。
そして、「心のケア」において、宗教者は、この震災で一歩を新しく踏み出しました。
これまで、それぞれの宗教施設に閉じこもっていたきらいのある宗教者です。
しかし、今回の震災で、「一歩前へ!」踏み出したように思います。
それは、東北ヘルプもそうです。「仙台仏教会」もそうでした。
そして「心の相談室」が立ち上がり、「実践宗教学寄附講座」が始まりました。
その様子は、例えば「苦縁」という本 http://www.tokuma.jp/book/tokumabooks にもまとめられています。
そして、今回、この3月まで東北ヘルプの仲間として働いてくださった僧侶の森田師が、よいレポートを纏めてくださいました。以下にご案内します。震災から生まれた新しい「宗教者」たちの一歩、の報告です。是非、ご高覧を賜れば幸いに存じます。
(2013年6月4日 川上直哉)