「未だ半分」。だから・・・
Café de FUKUSHIMA 活動報告
2017年度が始まりました。
この4月1日は大きな節目となりました。
ほとんどの放射能被災地域で避難指示が解除されたのです。
ただ指示解除によって問題が解決したのでは全くありません。
変わらず仮設で過ごされている方、
復興支援住宅で、転居先で、
苦しみながら生活を立てておられる方がおられます。
つまり、これまで避難を余儀なくされていた方々の問題は、存在し続けています。
問題の前進を願いつつ、しかし一日も早い生活の再建を願う支援者としての視点で事柄を捉えるのではなく、
被災された方の現状と見方を第一として、考えなければならない。
今はそんな慎重さが問われているようにも思うのです。
もちろん、避難指示が解除されなかった地域の問題は、
さらに深刻であり、考えなければならないことです。。。
現地での活動を続けられる、
「Café de FUKUSHIMA」の石川和宏さんの報告をお届けいたします。
今回のご報告のまとめにもこうあります。
「『未だ半分も避難者が残っている』という理解がディアコニア(奉仕)として必要です。」
石川さんの活動は、この4月以降も続けられます。
お働きとお送りくださるご報告に心から感謝しつつ、
石川さんの活動を通して、皆様のご関心を新たなものとしていただければ幸いです。
(2017年4月13日 東北ヘルプ理事 阿部頌栄)